大道芸ワールドカップin静岡における事故に関するお詫びとご報告
2002年の結成以来24年間、大きな事故もなくパフォーマンス活動をしておりました火付盗賊ですが、この度、痛恨の事故を発生させてしまいました。
2025年11月3日に静岡市内で開催されました「大道芸ワールドカップin静岡」での公演中、リーダーNORIが使用していた道具の内部が破損し、その一部が客席へ飛来、お客様にお怪我を負わせてしまうという事故です。
被害に遭われたお客様、ならびに本イベントのご関係者の皆様に、心より深くお詫び申し上げます。
私たちはこれまで、チームとして最大限の安全対策と事前準備を徹底してまいりました。
今回の事故は、無責任なパフォーマンスの結果ではなく、万全の事前準備を講じていたにも関わらず、誰にも予測しえなかった道具の内部における破損・劣化が原因で発生したものです。
リーダーNORI個人の所有道具による事故ではございますが、予測不能な道具の急な故障については他人事ではなく、お互いの道具の劣化に気づけなかった点について火付盗賊メンバー全員が重く責任を感じております。
今後の活動についても、チーム内でたくさん話し合い、議論しました。
その結果、活動を自粛・中止するのではなく、安全対策の強化・向上に全力を注ぎ、従来通り活動を継続する決断をいたしました。
長きにわたり火付盗賊の活動を見守ってくださっているお客様やクライアント様、大道芸関係者の皆様より、「ここで辞めるのではなく、活動を続けることで信頼を回復してほしい」という温かい激励のお言葉をいただいたことに、深く感謝申し上げます。
火付盗賊の安全管理に関する情報公開
今後は、お互いの道具のメンテナンス確認を徹底し、チーム全体での安全対策の強化向上に、これまで以上に注力してまいります。
そしてこの度の教訓を無駄にせぬよう、他のパフォーマーの皆様にも役立てていただけるよう、火付盗賊がこれまで行ってきた安全管理体制につきまして公開していくとともに、今後火付盗賊と関わってくださるイベント関係者の皆様に安心していただけるよう、具体的に策定した更なる安全対策強化案を併せて随時公開してまいります。
この度の事故を深く反省し、二度とこのようなことが起こらぬよう、安全対策を最優先に活動してまいります。
引き続きのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
安全対策案①毎年道具を点検し、新しいものに交換する
道具の劣化が原因であったことから、チームで話し合い、毎年お互いの道具を全員でチェックして、ひとりでも必要と判断した場合は新しいものに交換することを決めました。
今回の事故後にすぐに道具の輸入を開始。
海外輸入品なので、到着までにはしばらく時間がかかります。
自作の道具は、安全性の強化をするためにパーツを買いそろえました。
安全対策案②事故を起こした道具、構造のわからない道具は使わない
事故を起こした道具とおなじ構造の道具は、二度と使用いたしません。
海外の既製品は、新品であっても一旦バラし、作り直して内部構造を強化した上で使用します。
事故直後に輸入した道具が届きました。

パフォーマンス道具別の安全性強化案
各自が今まで行ってきた道具の安全対策を紹介します。
そして更なる安全強化に向けて、チーム内での対策案を考えていきます。
ファイヤーフラフープイヨイヨ個人所有の道具です
【今までの安全対策】
主に火のついたとげを地面と水平に回すので、一番危ない道具です。
今までは、
1)既製品のファイヤーフラフープ新品をまずバラして、火の玉が抜けて飛ばないように内部をワイヤーでぐるぐる巻きにして付け替える。
2)根本の接続部分は溶接をしてから耐熱200度のエポキシで固める。
3)ネジ部分は毎回直前に締め直し確認。
【今後の安全対策強化】
3)のネジが外れる可能性を考え、新たに安全装置として、ワイヤーつけました。
もしネジがはずれて飛んだ場合も、ワイヤーで客席までは飛ばないように。
でも失敗。
新品のフラフープが車で、古い道具で試作してみたけれど、ねじをしめる際にワイヤーが干渉してしまいました。
毎回力いっぱいしめていたネジがしめられなくなり、かえって危なくなるのは本末転倒ということで、この案は却下です。



【結論:今まで通りの安全対策がベスト】
今まで通り、ワイヤーぐるぐる巻きでのとげの芯と不燃布部分の接続強化と、とげの芯とネジ部分の溶接+エポキシで2重に強化し、パフォーマンス前に毎回ネジのしめ直しをする。
安全装置について、いい案が思いついたらまた報告します。

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